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2011年2月11日金曜日

本編素材の納品が完了しました

2月10日(木)、プロジェクト参加4作品全てについて、本編素材の納品をいただきました。上映用素材はDCP変換をご担当いただくイマジカさま、放送用素材は毎日放送さまにそれぞれ納品しました。プロジェクトの仕上げは未だこれからですが、取りあえず大きなヤマは越した気がしています。契約書どおり、期限を守っていただいた4作品の制作に携わった全ての方々に御礼申し上げます。

そんな今日の夜、ふと新宿バルト9の横を通りがかったら、スクリーンに『ニンニンマン』の姿が見えました。予告編の上映、もうしていただいているのですね。嬉しくなって9階ロビーに上がりましたが、ポスターは見あたりませんでした...

DCP変換は来週火曜日です。再来週はいよいよ関係試写、そして3月には皆さまにお披露目です。

2010年12月1日水曜日

全体講義 第3回のご紹介

11月18日(木)・19日(金)の2日間にわたり行われた、第3回全体講義の概要をお伝えします。


各2日ずつで全3回を予定していた全体講義も今回で全日程が終了、最終回となる今回は、育成検討委員の
川元利浩さんによるパース講座と、プロジェクトに参加した若手アニメーターの皆さんが参加しての討論会を
中心にカリキュラムが組まれました。

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11月18日(木)
 12:30~13:30 全体講義アンケートへの回答
            報告者:神村幸子(育成検討委員会)
 13:40~16:50 講義『パース講座』
           講師:川元利浩(ボンズ・育成検討委員)
 17:05~ 若手アニメーターヒアリング(P.A.works)

11月19日(金)
 10:00~12:00 サムネイルを見る
           進行:神村幸子(PM、育成検討委員)
 13:10~16:10 討論『アニメーター職種の未来について』
           進行:後藤隆幸(I.G、育成検討委員)
 16:20~17:20 アンケート記入
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初日の1コマ目「全体講義アンケートへの回答」は、プロジェクト開始当初、プロジェクトに参加される若手アニメーターの皆さんにお願いしたアンケートに対する育成検討委員会からのコメントをお話しいただきました。全体講義のカリキュラムは、育成検討委員会(IG・後藤さん、ボンズ・川元さん、夢幻館・椛島さん、神村幸子さん)で検討し、お決めいただいたものです。カリキュラムの決定に際し、受講される若手アニメーターの皆さんのご要望も可能な限り、取り入れたいということでアンケートを行いました。この講義では、アンケートに書かれた質問、意見について、育成検討委員会が応えるという形で意見交換を図りました。


初日2コマ目はパース講座です。ボンズの中核で、育成検討委員もお願いしている川元さんにお願いすることができました。


2日目の1コマ目では、これまで12週間にわたって各週1つずつ、若手アニメーターの皆さんからご提出いただいたサムネイル課題を机上に揃え、若手アニメーターの皆さんで回覧していただきました。今回、サムネイル課題の提出をお願いしている若手アニメーターは4社で計32名。それぞれ12課題をお願いしていますので、カット数は合わせて384となります。


育成検討委員にはこの全カットについて、初日の講義が終わった後、18時から22時過ぎまで4時間以上をかけてチェックいただき、「よい」と思うカットにそれぞれシールを貼っていただきました。委員は4人ですので、全員が「よい」と思ったカットには4つのシール、1人だけなら1つのシールといった具合です。


384カット全てを並べるのは難しいということもあって、講義では上位の約半数を並べ、これらのサムネイルを書いた若手アニメーターの皆さんに見ていただきました。サムネイルには所属社名と個人名も記載されています。若手アニメーターの方々からは、「自分のサムネイルに4つの星が付いているのを見て、とても嬉しかった」「他の若手が、自分とは異なる解釈で描いたサムネイルを見るのがとても参考になった」などの声が上がっていました。


2日目の2コマ目は討論会。右手の写真にあるように、若手アニメーターの皆さんに車座になっていただき、育成検討委員の後藤さんによる司会で途中休憩を挟み、約3時間にわたって意見交換をしていただきました。若手アニメーター全員から感想と要望を寄せていただきつつ、それぞれに育成検討委員やプロマネから回答、または意見を寄せるなどし、最後はこれからを担う若きアニメーターとして、先輩や国に何を望むかといったことについても意見をいただきました。


最後のアンケートは、ある意味この事業の総括り。プロジェクトの主役である若手アニメーターの皆さんから、相当詳細な声をいただくため、A4版9ページに及ぶ調査表にご記入いただきました。頂戴した調査表を見ると、今後の取り組みを行う際に活かしていこう、と思うだけの丁寧で前向きな意見を多く寄せていただいておりました。


全体講義を終えたことにより、OJTとOff-JTというプロジェクトのコア部分はある意味、無事終了したということができます。しかし、作品づくりはこれからが最後の追い込みです。幸いにして、多くの皆様のご厚意を得て、作品を多くの方に観ていただく機会を確保することができました。作品が多くの方の目に触れ、評価を経ることにより、プロジェクトに参加いただいたアニメーターを含めたスタッフの皆さんの意識とモチベーションが高まっていくものと思います。その意味では、作品が無事完成し、上映・放送が実行されるまで、プロジェクトは終わりません。プロジェクト事務局一同も、それまで関係者の皆様と一緒により良い運営を心がけていきたいと考えています。


2010年10月13日水曜日

各社ラインの進捗状況(9月末現在)

10月に入り、早い社では既に動画が上がりはじめています。この機会に、プロジェクトの側で求めている以上の取組みをされている社もあります。各社の進捗状況についてご紹介します。

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『おぢいさんのランプ』/テレコム・アニメーションフィルム

8月23日(月)の作打ち以降、アニメーターの大塚康生さんによるご講義やアニメーション制作ソフトウェアであるToonBoomに関する講義など、独自の社内講義を企画・実施しつつ、順調に制作を進めておられます。スタジオには資料用の和装、わらじはもちろん、ランプの現物があったり、あれやこれやの歴史資料が積まれています。スタッフの皆さんのこだわりと熱意が伺えます。
先月末にご提出いただいた集計表によれば、レイアウトチェックを経た原画上がりは既に131カット(総カット数約350カットの予定)、動画も3ケタ枚数に上っているとのことです。


『キズナ 一撃』/ascension

アニメーターの仕事である「アニメ」の根源的な部分の意識を明確にすることを目的として、本郷監督のセレクションによる過去の名作アニメ作品を定期的に鑑賞するなど、こちらも独自の工夫を懲らしつつ、制作を進めていただいております。

こちらは総カット数約310カットのうち、9月末までにレイアウトチェックを経たのが67カット、動画もテレコムと同じく3ケタが上がっているとのことです。


『たんすわらし。』/Production I.G

制作期間中の9月に国分寺から三鷹への社屋移転を経る等、プロジェクト外のご苦労もあって、4社の中で一番苦戦しておられます。10月12日現在、総カット数約270カット程度のうちレイアウトチェックを経たのは未だ40カットに留まっています。

しかしながら、黄瀬監督も大分イメージが固まり、調子がでてきたご様子。先週行われた音響打合せでは、早くも作品の主題歌のデモテープを聞くことができたのですが、その際にも作品のイメージをきちんと語っておられたのが印象的でした。比較的ゆったりした進行で余力を残したスタッフの皆さんの追い込みに期待したいと思います。


『万能野菜 ニンニンマン』/P.A.works

吉原監督だけでなく、普段は東京の担当制作さんまでもが期間中は富山本社に詰めておられることにも現れているとおり、非常に熱心に取り組んでいただいています。レギュレーションにはない個別講義についても、8月中には4回の社内講義を。また、日常的に3DL/Oシステムを利用した、L/O講義を実施される等、独自の工夫もしておいでです。

9月末現在、総カット数約345カットのうち、88カットがレイアウトバックされている状況とのことです。

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次回更新では、10月に行われた全体講義(第2回/全3回)の様子をご報告する予定です。

2010年7月25日日曜日

制作ラインの運営方針

プロジェクトに参加いただく4社、4つの制作ラインの運営方針についてご案内します。

プロジェクトには、4つの制作会社((株)アセンション、(株)テレコム・アニメーションフィルム、(株)ピーエーワークスおよび(株)プロダクション・アイジー)にご参加いただいています。各社にお願いしている制作ラインの運営方針は、主として次のとおりです。

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1.社外に動画、仕上げ、撮影等の工程を外部委託(再々委託)する際には、事務局による事前の書面承認が必要
  
アニメ制作は、一般に社内で完結するものではなく、美術、撮影その他含め、社外の方々のご協力が必要です。一方、プロジェクトは公共事業という性質上からも、また制作の実態把握という調査研究の必要性からも、再々委託を自由に認めるというわけにはいきません。

そこで、各社が、社外にプロジェクトの業務の一部をお願いする場合には、事前にその旨をプロジェクト事務局にお届けいただき、その承認を得ていただかなければならない、という仕組みを採用しました。これは、同様の下請構造をもつ他業種では普通に用いられている仕組みです。

承認を要する対象には、美術や撮影といった外部の会社や団体だけでなく、社員ではないフリーランスのアニメーターなどの個人も含まれます。法的にみれば、作品毎の契約で働いたり、一定期間内をある特定のスタジオに「所属」して働くアニメーターも、その制作会社やスタジオとは別個の存在です。そこで、各社からご提出いただく「スタッフリスト」には、こうした方々のお名前や所属についてもご記入をお願いしています。

2.社内処理が必要な作画工程は原画まで

プロジェクトに参加の各社には、作画工程のうち、原画に関しては社内での処理をお願いしています。

プロジェクトでは、アニメの制作工程のうち、プリプロダクション(絵コンテ等)は、監督ご自身が主として制作いただくことをお願いしています。その後、作画工程(プロダクション)はおよそ、原画・動画・仕上げ、美術・背景、3DCGと3つに分かれます。

  これら3つのうち、美術・背景、3DCG、それに動画・仕上げについては、1番の手続と3番の国内処理を守っていただく限り、社外に再々委託をしても構いません。これは、我が国におけるアニメ制作の実情を考慮したものです。

これに対し、原画工程(作打ち後、レイアウトから原画まで)については、各社に設置される作画室という物理的な1室の中で、その全てが行われなければなりません。作画室とは、監督、作画監督、作画監督補、中堅原画アニメーター、そして若手(原画)アニメーターの全員が集まり、プロジェクト作品を制作するための場所です。「作画室」の場所、開室時間(例:朝10時から18時まで)、休日等については、予め各社から、プロジェクト事務局宛にお届けいただいています。

もちろん、これらのスタッフのうちには、この作品限りの契約で各ラインに参加される、フリーランスや他社所属のアニメーターも含まれます。その意味で、このルールは「参加アニメーターの全てが社員でなければならない」というほど厳しいものではありません。しかし、事業の趣旨から、「原画以上の作画チーム」については、各社で文字通り1箇所に集まり、チームとして育成と作品づくりに専念することが期待されています。

3.プロジェクトに関する業務処理は、全て日本国内で完結すること

プロジェクトの各工程は、全て日本国内で処理されなければならず、国外に下請けに出すことはできません。

一般に、商業アニメの動画や仕上げ工程に関しては、その8割以上が日本国外で処理されているといわれています。今回のプロジェクトでは、貴重な税金を使わせていただいており、国内で動画を担当されているアニメーターの方々の育成をも実現するため、海外への下請が禁じられました。1番に記載した「再々委託の原則禁止」は、国内処理を確認するための取り組みでもあります。

4.主なスタッフのプロジェクトに対する「専念義務」

各制作ラインの主なスタッフ、すなわち作画監督、作画監督補、中堅原画アニメーター、そして若手(原画)アニメーターについては、それぞれ程度の差がありますが、約3ヶ月間におよぶ作画期間中、プロジェクトに対する「専念義務」を負っていただきます。

もっとも厳しい義務を負うのは、若手(原画)アニメーターです。以前の記事でもご紹介したとおり、若手アニメーターは作画期間中、プロジェクト以外の仕事をすることはできません。作画室開室時間中は、原則として作画室にいなければならず、それ以外の時間や休日に他の仕事を掛け持ちすることも禁じられています。これは、通常よりも単価がよく、ある程度の収入は保証される代わり、期間中は作品鑑賞、デッサンやアニメーション技法の勉強等、普段はなかなか取り組めない自己研鑽に取り組んで欲しいという趣旨です。

これに対し、作画監督、作画監督補、中堅原画アニメーターについては、作業室の開室時間中に限り、作業室の在室とこのプロジェクトに関する業務のみを行うことをお願いしています。なお、監督についてはこの限りではありませんが、例えばピーエーワークスの吉原監督は、作画期間中は基本的に富山のスタジオに詰めておられるご予定と伺っています。

5.制作予算の配分と作画予算の固定

各社に提供される制作予算は、原則として各社にご提出いただいた予算表に記載の用途以外に流用することはできません。とりわけ、プロジェクト計画書15頁イで「作画料固定部分」としている作画予算については、プロジェクト事務局の事前の承認なしに一切の変更をすることはできません。

また、原画の平均単価2万円、動画の平均単価600円といった金額は、すべて参加するアニメーターや演出の方々の手取り額です。受託制作会社はもちろん、動画が社外に再々委託に出された場合であっても、作画料固定部分に書かれた金額から、管理料などの名目で別途手数料を差し引くことはできません。

6.ヒアリングの実施と各種調査

作画期間中、各制作ラインには、ヒアリングチームからそれぞれ担当の1名が随時、ヒアリングにお邪魔します。作画室の場所、開室時間と休日をあらかじめ届けていただくのは、このためでもあります。ヒアリングチームには、各制作ラインに参加の若手アニメーターの方々にとって、気軽な悩み相談などもできるよう、なるべく頻繁に特に事前の予約などもなく、作画室に行って様子を見たり、話を聞いたりしていただくよう、お願いしています。

そのほか、1番から5番までに記載したルールがきちんと守られたかどうかについては、年度末の事業終了時に作成される報告書に記載されます。そのため、プロジェクト事務局は、各社に対し、必要な資料や情報をご提出いただくよう、お願いできることとされています。

そのようなことはないと確信していますが、万一、重大なルール違反が見つかった場合には、公共事業という性質上、プロジェクト事務局としても、文化庁の要請に基づき、契約解除も含めた厳格な対応を検討していかなければならないこととなります。

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相当長文となってしまいましたが、これでもプロジェクトの「ルール」は全てではありません。制作会社の皆さんには、それぞれのルールに関する多数の書類の作成・提出をお願いしており、よくご対応いただいております。全く新しい事業なので、書類のひな形を作成するのも、そのひな形や方針に沿って書類を作成するのもなかなか大変です。しかし、きちんとした資料・データの蓄積がなければ、将来に繋がっていきません。プロジェクトに参加の皆様のご理解・ご協力を仰ぎつつ、今後も対応を継続してまいります。

2010年7月15日木曜日

全体会議を開催しました

7月12日(月)、文化庁、受託制作会社4社とプロジェクト事務局が参加して、若手アニメーター育成プロジェクトに関する全体会議が開催されました。



会議では、各社から作品(企画)の概要、プロジェクト参加の理由、このプロジェクトを通じてアニメーターの育成に対し、どのような方針で取り組みたいと考えているか等について、それぞれ発表をいただきました。各社各様、それぞれのお立場と捉え方で、このプロジェクトを関係するスタッフ、自社、そしてひろくは業界のために活かそうとしている真摯な姿勢と議論を直接、伺うことができました。

こうして、業界で日々頑張っておられる皆様の生の声が文化庁の担当者の方々に直接伝わることも、このプロジェクトの意義の1つであるように感じました。また、日本でアニメーションを作ること、アニメ制作会社の今後、アニメーターを育てることやアニメーターのキャリアパス等々について、各社のプロデューサーの方々の率直な意見交換も聞き応えがありました。

各社の企画内容については、今月下旬ころから、このブログにてご紹介していく予定です。

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8月後半の作画インに向けて、今これからがプリプロダクションの山場です。本プロジェクトにご参加いただく若手アニメーターの方々を含めたスタッフリストも、ほぼ固まりつつあるとのこと。現時点の見込みでは、三十数名の若手原画アニメーターの皆さんにご参加いただける見込みです。

次回は、これら若手原画アニメーターの皆さんについて、「限られた時間と条件の中で、育成効果を最大化するにはどうすればよいか」、ご検討を頂いているアニメーター育成検討委員会の活動状況について、ご紹介したいと思います。

2010年6月19日土曜日

作品制作団体の選定について

6月16日(水)、若手アニメーター育成プロジェクトにご参加いただく作品制作団体として、4社の採択に関するプレスリリースを公開しました。

お陰様で、5月21日(金)の応募締切までに、プロジェクト事務局の想定を超える16社からご応募を頂戴しました。この記事では、作品制作団体の選定を担当する選定・評価委員会と選定プロセスについてご説明します。

作品制作団体の選定は、選定・評価委員会により行われました。選定・評価委員会は、JAniCA(一般社団法人日本アニメーター・演出協会)役員でなく、JAniCAと直接経済的利害関係を有しないアニメーション業界内の有識者、若干名で構成されています。委員の人選については、日本アカデミー賞等の類例に倣い、非公開とさせていただきました。これは、委員に対する付け届け等の不正な働きかけを防止するための措置です。なお、委員の構成等については、プロジェクト計画書11頁に記載しています(募集案内添付資料2)。

今年度の委員は、プロデューサー、アニメーション監督および作画監督経験を有するベテランアニメーター、それぞれ均等の割合で構成されました。プロデューサーについては、商業アニメーションに関するアニメーター育成、それにオリジナル作品の開発による制作会社の活性化という観点に基づき、テレビ局やソフト会社でアニメーションを担当されている方々にもお願いをし、ご参加いただくことができました。

委員会は、途中1回、30分程度の食事休憩を挟み、約8時間近くにわたって行われました。先ず4時間近くをかけて応募書類の読み込みがされた後、更に約3時間、作品制作団体の選定に関する議論が重ねられました。採択された以外にも意欲的なご応募の数々があり、選定は困難を極めましたが、最後は全ての委員の意見が1つにまとまり、今回発表の結果に至りました。

今年度は初年度事業のところ、周知期間・募集期間とも限られていたにもかかわらず、多くの意欲的なご応募を頂戴することができました。プロジェクト事務局一同、厚く御礼申し上げます。来年度以降もこの事業が継続していくよう、作品制作団体となった4社の皆様と協力して、プロジェクトを進めて参りたいと存じます。


記事の最後に、選定結果発表前、ある応募社の代表の方から頂戴したお言葉をご紹介します。
「今回の応募は、規定をブッチギッて、中小スタジオとしての意見として提出したので、落選は覚悟の上です。来年度もあるのであれば、是非ご検討ください」

この方からは、事業説明会当日の夜にも非常に意欲的なお問い合わせを頂戴しました。ご意見の要旨は、
・今年度の1社あたり事業予算である3800万円という金額は、作画関係に用途指定を行っていることもあり、必ずしも十分ではない。
・事業を通じて制作した作品そのものに経済的価値を見いだすのであればともかく、制作会社として今回の事業予算の枠内のみで一切の持ち出しなしで済ませるためには、社内に作画用の場所がある等の事情が必要であり、対象がある程度以上の規模の制作会社に限定されている。
といったものでした。

プロジェクトの趣旨・内容については、政治や行政の事情も関係するため、JAniCAやプロジェクト事務局の一存だけで左右できるものではありません。しかし、こうやって頂戴した貴重なご意見の数々は、全て文化庁に対してご報告しております。また、この事業が来年以降も継続する場合には、可能な限り、プロジェクト計画に反映させていきたいと考えております。この事業については、上記でご紹介した以外にも、実に多くの皆様からご意見を頂戴しております。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

前回記事に掲載したご意見を承る機会、実施時期が8月以降にずれ込んでしまいそうですが、事業期間中に是非とも実施したいと考えておりますので、その際は何卒よろしくお願いいたします。

2010年5月8日土曜日

若手アニメーター育成プロジェクト・募集案内を公開しました

文化庁平成22年度事業、”若手アニメーター育成プロジェクト”の募集案内をJAniCAのWebサイトにおいて公開しました。

募集案内の添付資料2として、プロジェクト計画書も開示しています。制作会社様等の募集期間は、5月21日(金)迄です。情報の混乱を防ぐため、少なくともそれまでの間は、プロジェクト内容、特に予算配分等の関係する管理運営面については、原則として追加情報の開示は行わない方針です。事業説明会の内容に関しては、ご参加いただいた方がBlogに記事をUpしてくださっているようです。

なお、このプロジェクトは始まりに過ぎません。プロジェクト計画をご検討いただいた皆様から、計画の内外を問わず、全体状況をより良い方向へと動かしていくためのもっと素晴らしい方策をお寄せいただけることを心より期待しております。お考えを頂戴する機会としては、受託制作会社選定後の6月ころを考えております。アニメ界隈の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。